テクノロジーの概要。

テクノロジーの概要

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モバイルと Android
Google Chrome
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Google ではこれまでに、多種多様なサービスを開発し、それにさまざまなテクノロジーを使用してきました。そのすべてを 1 ページで隅々まで説明することはできませんので、ここでは Google のサービスの主要なテクノロジーや技術的な理念をかいつまんでご紹介します。

検索

共同創設者のラリー ペイジは言います。「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである」。Google が現時点でその理想を 100% 達成したとはいえませんが、Google 全体でその理想に近付いていくための新しいテクノロジーの開発は絶えず続けています。

ユーザーが検索キーワードを入力していないときでも、Google のコンピュータは休んでいるわけではありません。「Googlebot」というクローラを使い、ウェブの解析処理をリアルタイムで続けています。クローラとは、ウェブページにアクセスして、そのコンテンツをコピーし、別のページへのリンクをたどる、という処理を延々と繰り返しているソフトウェアです。ウェブ上にある膨大な数のページの解析を日夜続けています。

こうして蓄積したページ情報を基に、Google はインデックスを作成します。インデックスとは、本の巻末にある索引のようなものです。ウェブ全体を巨大な 1 冊の本にたとえるなら、Google のインデックスには、この本に出てくるすべての単語、各単語の出現位置、各ページの参照先(リンク)などの情報が並んでいます。インデックスは処理しやすい単位で区分けされ、世界各地のコンピュータで構成される 1 つの巨大なネットワークに保存されています。

ユーザーが Google の検索ボックスに検索キーワードを入力すると、Google のシステムはこれを受け取り、インデックスに登録済みの全ドキュメントを参照して、最も一致するページを割り出します。そして、その一覧を瞬時に作成し、関連性の高いテキスト、画像、動画などがどの部分にあるかを判別します。こうして、関連性の高い本文の抜粋が「スニペット」(短いテキストの説明)として表示された検索結果のリストが完成するというわけです。

Google が目指すのは、ラリー ペイジのかつての言葉のとおり、「ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返す」ことです。
以上が、クロール、インデックス登録、検索結果作成の基本的な説明です。しかし話はこれで終わりではありません。Google 検索ならではの重要な特徴として、次の点が挙げられます:

関連性: Google が目指すのは、ラリー ペイジのかつての言葉のとおり、「ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返す」ことです。Google 創業時にカギとなった斬新な技術が、他ページからのリンクなどのデータを基準にウェブページの重要度を判別する PageRank という技術です。現在 Google では、ウェブサイトの順位付けに、PageRank を含む 200 以上の要素を使っていて、そのアルゴリズムを週単位で更新しています。たとえば現在では、ウェブ履歴や現在地に基づいて検索をカスタマイズする、パーソナライズ検索という機能があります。
網羅性: 1998 年の創業当初、Google が検索対象としていたページはわずか 2,500 万ページで、当時としてもウェブ全体のごくわずかに過ぎませんでした。それが今では、インデックスに登録するページ数は数十億に及び、インデックス自体のサイズも約 1 億ギガバイトに達しています。サービスの網羅性を高めるための投資は現在も続いています。2007 年に導入したユニバーサル検索では、メインの検索結果と一緒に、画像、動画、ニュース、書籍などの検索結果も確認できるようになりました。
リアルタイム性: 当初、Googlebot がウェブをクロールする頻度は 3~4 か月に 1 度だったため、Google 検索で古い情報が見つかってしまうことがよくありました。現在では、絶えずクロールを行っているため、最新のニュースやブログ記事、今の様子を伝える投稿など、公開から 1 分足らずの情報まで見つかるようになりました。リアルタイム検索では、多種多様なサイトから取得する情報を同時進行で確認でき、刻々と変化する情勢や動向を知ることができます。
スピード: Google 検索の応答時間は平均約 0.25 秒です。一方、人間の 1 回のまばたきの時間は平均 0.1 秒です。検索はスピードが命です。そこで Google では、サービスの速度低下につながりそうな新機能は導入しないのが通例です。代わりに検索エンジニアは、新機能の開発だけでなく、検索をもっと速くする方法の開発にも常に取り組んでいます。コードの改良に加え、世界規模の分散コンピューティング システムを舞台裏で構築して、スピーディーな応答を実現してきました。オートコンプリートや Google インスタント検索のように、検索キーワードの入力途中でキーワードの候補やその検索結果を表示する機能も取り入れています。
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広告

ウェブにバナー広告が初めて登場してから今日までの間に、オンライン広告は大きく発展してきました。この 15 年間、インターネットとそのユーザーが広がるにつれて、オンライン広告は、キーワード検索連動型広告、リッチメディア ディスプレイ広告、ストリーミング動画広告など、昔ながらのどのような広告よりはるかに進化を遂げています。Google の広告プログラムも業界とともに発展してきましたが、その方針は一貫しています。つまり、広告自体が情報となるような、関連性の高い有益な広告を提示するということです。
たとえば AdWords では、広告主様が自らの商品やサービスと関連性の高い単語やフレーズをキーワードとして選びます。Google 検索でユーザーが検索キーワードを入力すると、関連する広告が検索結果の横に表示されます。広告料金はオークション形式で決まります。オークションは、ユーザーがキーワードを入力するたびに行われます。料金が発生するのはユーザーが広告をクリックした場合のみで、実際の支払い金額は、特定の掲載順位に広告を表示するために必要な最低限の金額とする決まりになっています。キャンペーンの結果はすぐに確認できます。

広告の掲載結果を随時把握できる機能もあります。キャンペーンの成果やユーザーの意向について、マーケティング担当者の推測に頼る必要はありません。この機能で表示される情報は、ユーザーのクリックを匿名の統計情報としてまとめたものです。ここから、ユーザーが何を探していたのか、そして結果に満足したのかどうかがわかります。また、Google Analytics では、自社のウェブサイトにアクセスしたユーザーの行動を統計情報の形で細かく把握でき、どこからアクセスしたのか、サイト内でどのような行動を取ったか、購入や登録を行ったか、次にどのサイトへ移動したか、などを分析できます。こうしたデータを使って、キャンペーンに少しずつ改良を加えていきます。たとえば、キーワードや広告テキストを変えてみたり、キーワードの価値を調べてみたり、広告のリンク先ページのレイアウトを変えて、関連性の高い情報でユーザーの満足感を高めてみたり、などです。ユーザーの行動や消費者の動向がわかれば、検索から売上に至るまでの動線を整えることができ、顧客へのアプローチの強化、顧客満足度の向上、見込み顧客の新規獲得、費用対効果の改善などにつながります。厳しい経済状況で成果の質が重視される中、Google の広告効果測定ツールなら、確実な効果が期待できる取り組みにマーケティング費用を投じることができます。

ディスプレイ広告やその他の広告フォーマットについても、同様のテクノロジーを導入しています。Google が目指すのは、広告の出稿側と掲載側を簡単にマッチングできるサービスを構築し、広告の効果を高めると同時に計測しやすくして、これまで以上に多くの人が参加しやすいエコシステムにすることです。たとえば、Google ディスプレイ ネットワークは、シンプルなテキスト広告の枠を超えて、リッチメディア、動画、画像、Flash など、さまざまな広告フォーマットに幅広く対応しています。このサービスを利用する広告主様は、AdSense や DoubleClick Ad Exchange に参加するパートナー様の 100 万を超えるウェブサイトと、Google Finance や YouTube などの Google サービスに広告を掲載してユーザーにアプローチできます。サイト運営者様のウェブページに掲載する広告の種類は、対象ページのコンテンツに合った広告など、さまざまな方法で自動的に選定されます。どの広告がどこに表示され、広告主様がいくら払えばよいかは、AdWords と同じように自動算出されます。

DoubleClick Ad Exchange は、ディスプレイ広告の表示枠をリアルタイムでオークションを通じて売買する初めてのサービスで、大手の広告ネットワーク、広告代理店、大手サイト運営者様が参加しています。広告主様はインプレッション単位で広告枠への入札をリアルタイムで行うことができるため、適切なディスプレイ広告を適切なタイミングと価格で出稿できます。このサービスにはダイナミック アロケーションという機能もあります。これは、サイト運営者様自身による広告枠の直接販売と広告ネットワークを通じた間接販売の両方を通じて、インプレッション単位でサイト運営者様の収益が最も高くなるようにする機能です。表示回数が膨大になれば、サイトの収益力の大幅な向上につながります。

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Apps

一昔前までは、メール、ワープロ、カレンダー、表計算など、他の人とのやり取りや共同作業に使うソフトウェアは、各自がパソコンにインストールするのが当たり前でした。新しく入れたソフトが、以前のファイルや旧バージョンのソフトと競合してしまうこともありました。パソコンにコーヒーをこぼして、大切なファイルを失ったこともあるでしょう。ソフトの新バージョンが登場するたびに、アップグレードも手作業で行わなくてはなりませんでした。こうしたさまざまな不便を一掃するのが、クラウド コンピューティング技術です。

クラウド コンピューティングでは、アプリやファイルはウェブ上のどこか、つまり「クラウド」に置かれています。特別なソフトウェアやハードウェアがなくても、インターネットに接続できれば使用可能です。つまり、ブラウザを搭載していれば、スマートフォン、ネットブック、ノートパソコンなど、どんなデバイスからでもアクセスできるのです。自分のパソコンでアプリが使えるかどうかの心配は無用です。アップグレードやダウンロードの手間もかかりませんし、コーヒーをこぼしてファイルが壊れることもありません。ファイルは、特定の人に公開することも、自分専用にすることもできます。グループで共同作業を進めるときには、各メンバーが同じドキュメントに対して編集を加えられます。以前のように、各自がパソコンで更新したドキュメントを、そのたびにメールに添付して全員に送るという手間がないですし、誰かが加えた重要な更新が抜け落ちる心配もありません。

個人ユーザーにとっては、毎日の作業の円滑化にクラウド コンピューティングが役立ちます。たとえば、結婚式の準備を進めている方なら、招待客のリストや予算などの重要な情報を自宅や職場でいつでも確認できますし、婚約者や家族に見てもらって、意見をもらったり作業を分担したりできます。ビジネスでの利用も、企業の大小を問わず効果的です。クライアント マシン 1 台ごとにソフトウェアの購入やメンテナンスを行う必要がない分コストを削減できますし、社員の生産性も上がります。

こうしたメリットを実現できるのは、アプリケーションと対応データを、パソコン上のハードディスクや企業内のサーバーではなく、Google のコンピュータに保存しているからこそです。Google では、ユーザーが作成したデータを複数の拠点の複数のサーバーに随時コピーしています。特定の時間にシステムを休止させることはありませんし、データのバックアップとセキュリティも万全です。

モバイルと Android

携帯端末で情報にアクセスする人が世界各地で急増する中、Google では、携帯端末で使えるサービスの開発に力を入れています。主に携帯端末を使ってウェブにアクセスする人、あるいは携帯端末以外ではウェブにアクセスできないという人も少なくありません。世界中の人々が情報にアクセスできるようにするという Google の目標を実現するうえで、携帯端末への対応は大きな意味を持ちます。目指すのは、Google マップや Gmail のように、複数のデバイスでどこからでも使えるモバイル アプリケーションの開発です。

Android はオープン ソースの無料モバイル プラットフォームで、デベロッパーや携帯端末メーカーが自由に利用できます。携帯端末をすべてのデベロッパーに開放することは、技術革新の促進と選択肢の増加につながり、世界中のモバイル ユーザーにとってプラスになると Google は考えています。

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Google Chrome

を発表しました。この背景には、複雑でダイナミックな現在のウェブに対応するためにふさわしい新時代のブラウザを開発することは、ユーザーにとってより有益で、技術革新も促進できるという考えがありました。Google Chrome を開発するうえでの基本となったのは、スピード、シンプル、セキュリティの 3 点です。

Google Chrome を開発するうえでの基本となったのは、スピード、シンプル、セキュリティの 3 点です。
Chrome のデザインはシンプルで、余分なものがありません。画面を狭くする不要なメニューやアイコンがなく、ウェブそのものに意識を集中できます。Chrome はすべての面で、スピードを妨げないことを大前提に考えています。Google が一から開発した高速 JavaScript エンジン V8 の搭載で、複雑なウェブ アプリケーションもスピーディーに動きます。セキュリティへの配慮も設計の根底にあり、各ページを「サンドボックス」として別個に処理することでセキュリティを強化するしくみや、バグやセキュリティに対する最新の修正プログラムを自動で適用する機能を備えています。さらに、HTML5 への強力な対応や、自分好みの便利な機能でブラウザをカスタマイズできる拡張機能も特徴です。

現在 Google では、Chrome を基盤として、新世代のオペレーティング システムである Google Chrome OS の開発を進めています。Google Chrome OS も、Chrome と同じく、スピード、シンプル、セキュリティの 3 点を重視しています。

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その他


Google は、新しい技術革新を常に模索し、ユーザーの予想を超える使いやすさや利便性を実現するための新たな方法を常に探しています。検索結果の表示方法の部分的な変更など、ユーザーの目に留まらないほどのわずかな改良として形になることもあれば、これまでの積み重ねをリセットした一からの取り組みが始まることもあります。

より便利なサービスを実現するために、複数のテクノロジーを組み合わせることもあります。たとえば Google 翻訳は、50 以上の言語を翻訳できる世界最大級の機械翻訳エンジンです。これに音声認識を組み合わせて利便性を高めたのが、モバイル版の Google 翻訳で、ユーザーが話した言葉を認識してテキストに変換し、別の言語に翻訳して、その言葉で読み上げるという機能を搭載しました。このように、さまざまな革新は着々と進んでいます。Google は、これからもさらなる向上を目指して、常に未来に目を向けた取り組みを続けていきます。